一年のはじまりであるお正月。新しい一年を厳かに華やかにスタートするための準備として飾り花を用意するご家庭も多いことでしょう。

でも何を飾ったらいいのか分からない、いつから飾るの?といった疑問もあるのでは?

ここでは基本のお正月の生け花の種類と、おすすめの飾り花を紹介しています。今度のお正月はどんなお花を飾ろうかな~ってときに参考にしてみてくださいね。

基本を押さえたらあとは自由に!

お正月に飾る花としてもっともポピュラーで基本となるのは、松、千両&万両、一輪菊です。また松の枝、金色・赤・白などの水引(紙製の細いひも)や柳の枝もよくみられます。一輪菊は白でも黄色でもお好きな色でOK。

千両、万両は一見同じように見えますが、ちがいは実の付き方。千両は上に付き、万両は下にぶら下がったように実がなります。

 この新年の基本の植物を押さえておけば、あとはどんな種類の花を足してもおかしくはありません

参考までにいろんな種類の花をつかったお正月の飾り花を、写真つきで紹介してます。あなたのお好みのアレンジはありますか?

おすすめなお正月の飾り花

カサブランカ

だれをも魅了する麗しい香りのカサブランカの大輪を合わせた飾り花。カサブランカにはホワイト、ピンク、濃いピンクなどがありますが、カサブランカのいろを引き立てる組合せをしましょう。

ラナンキュラス

ボリュームたっぷりに重なった花びらがゴージャスでいてかわいらしいラナンキュラス。

カラーバリエーションがとても広く、ホワイト、ピンク、黄、オレンジ、紫、赤、緑、グラデーションなどがあります。ラナンキュラスと松、千両だけを合わせてもとても華やかになります。

葉ボタン

 「葉ボタン」はキャベツの一種のケールを観賞用に改良した葉ボタンは、 重なりあった葉っぱが牡丹(ボタン)のように美しいからその名が付けられました。鮮やかなムラサキはミステリアスで雅。和の中にパッと洋のテイストが加わります。

ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)

ゴクラクチョウカは南国の花。なのでお正月のイメージとはかけ離れてはいますが、独特なフォルムがいつものお正月の飾り花とちがう雰囲気を出すにはぴったり。背が高い花なので、大きく活けるととても映えます。

水仙

冬の寒い時期にも凛として可憐に花咲く水仙は、代表的な冬の花。甘すぎない香りが立ち、お正月の部屋をよい香りで満たしてくれます。

バラ

お正月にエレガントな要素で演出するならバラでアレンジを。真っ赤なバラは新年を祝うにふさわしい高級感があります。ソフィストケイトされたシンプルな部屋によく似合います。

チューリップ

「春」のイメージにピッタリなチューリップならかわいらしい飾り花に。淡い色を合わせてキュートに、真紅のチューリップなら凛としたイメージに。新鮮な組み合わせです。

福寿草

正月にふさわしい名前の「福寿草」。パッと目が覚めるような黄色の福寿草は見ているだけで幸せな気分にしてくれます。背が低い花なのでテーブルアレンジに。

お正月の飾り花はいつ飾る?

伝統的にお正月の飾りは花だけでなく、しめ縄なども12月29日と31日は避けるとされています。

29日の「9」は「苦」に繋がり「苦立て」と呼ばれて縁起が悪いとされ、おおみそかの31日に飾るのは「一夜飾り」といい、あまり急いで飾りるのは歳神様に失礼だと考えられています。

お正月飾りは基本的に上記の2日以外なら、12月末のどの日にしてもかまいません。

しかし生花はあまり早くに飾るとしおれてしまう心配があるので、できるなら30日がいいと思われます。

飾り花を長持ちさせる方法

水にキッチン用の漂白剤を1,2滴まぜると生花は多少長持ちします。

花に「切り花延命剤」がついてきているなら説明書をよく読んで水に足してあげましょう。

延命剤を使うと長持ちしますが、水が減りすぎないよう小まめにチェックしてあげましょう。

松や千両・万両はとても長持ちしますが、そのほかの生花はたいてい1週間くらいでヘタってきます。あまり元気がなくなってきたら入れ替えましょう。

まとめ

オーソドックスで伝統的な素材だけのお正月飾りにスパイスを利かせたアレンジメント、いかがでしたでしょうか?

お花屋さんに行って花をえらぶウキウキも加わって楽しい年末年始が待っていそう。

ここで紹介した花以外にも松と千両・万両に合いそうなお花をさがしてみてくださいね。