台湾は烏龍茶の産地としても有名です。

ゆったりと烏龍茶を楽しめる茶藝館(ちゃげいかん)があちこちにあります。台湾に行ったら、ぜひ、台湾烏龍茶をご賞味くださいね。

中国大陸産の烏龍茶とはまた違った台湾烏龍茶について知っておきましょう。




台湾烏龍茶にはどんな種類があるの?

台湾は、高級茶の産地として有名です。

烏龍茶の産地としては、台湾北部の台北近郊や中央山脈周辺が知られています。

台湾銘茶としてよく知られているのが凍頂烏龍茶です。

凍頂烏龍茶は、台湾・南投縣鹿谷郷東部の海抜600~800mで栽培される烏龍茶の総称となっています。台湾は、地形として、標高の高い山が多くあるので、高地においてはお茶の栽培に適した土地が多くあります。

 

凍頂烏龍茶は台湾の広い範囲において栽培されており、台湾を代表する烏龍茶として有名なお茶です。

凍頂烏龍茶は、中国大陸を産地とする烏龍茶よりは発酵度が約20%と低いので、味は日本の緑茶に近い感じですが、茶葉の加熱処理の方法が日本茶とは違うため独特の爽やかな香りが特徴です。

他に標高1,000m以上の高地で作られる高山茶もあります。

台湾は、温暖な気候に恵まれ、島の地形も変化に富んでいる山々が多く、世界でも有数のお茶の産地として有名です。特に、名産地として有名なのが、台湾中部にそびえる3000m級の山々からなる阿里山です。阿里山で採れる阿里山茶は、高級品です。

東方美人茶は、台湾の新竹縣でしか採れないお茶で、しかも、五月中旬にしか採れません。

かつて、イギリスの女王に献上して高評価をいただきオリエンタルビューティと名付けれました。産量は極めて少なく、貴重な烏龍茶です。

台湾烏龍茶の茶葉の形を見てみましょう。

台湾烏龍茶の特徴として、茶葉が小さく丸まっています。

それは、茶葉を揉む作業の中で、茶葉を布で丸く包んで、転がしながら揉み込む「包揉(ほうじゅう)」という作業を行うことで、そのような形になります。

摘み取った茶葉を丸く包んで、揉んで、ほぐすという工程を約10時間もかけて30回以上も行うことで、茶葉の形がだんだんと丸く引き締まっていきます。

日本の緑茶の茶葉とは形が違いますが、この形があるため、烏龍茶を何度も違った香りと味で楽しめるのです。

台湾烏龍茶をおいしく入れよう




小さく丸まった茶葉の中に、味や香りを深く味わえる台湾烏龍茶のおいしさがぎゅっと詰まっています。

台湾烏龍茶は、お湯を注ぎ足すごとに、少しずつ烏龍茶の茶葉がほどけていき、注いだお湯に浸出されるので、何煎も烏龍茶の香りや味を楽しむことができます。

烏龍茶を入れるときは、特に専用の茶器がなくても、ご自宅にある日本の急須でもおいしくいれることができます。できれば、素焼きの急須がよいでしょう。

烏龍茶の茶葉をゆっくりと開かせて何煎も香りと味をしっかりと楽しむには、小さめの急須があるといいでしょう。

茶葉の量は、急須の5分の1程にします。浸出時間などを濃淡の好みで調節しましょう。

およそ95度くらいの熱湯を注いで45秒~1分蒸らすだけで、簡単にいれられます。

日本茶のように長く蒸らしすぎないように注意しましょう。

① 小さめの急須に茶葉を入れ、沸かしたての熱湯を注ぎ45秒~1分間蒸らします。

最後の一滴まで急須に残さないように、湯のみに注ぎ切りましょう。

注ぐと爽やかな香りがたちあがります。しっかりと香りを楽しんでから、お茶を口に含みましょう。お茶を口に含むと舌に濃厚な甘みが広がります。お茶の甘さやさわやかな香りの余韻を味わいましょう。

 

② 2煎目はお湯を入れて蒸らす時間を10秒程短くします。

お茶の色は、1煎目より黄色っぽく変化していきます。

味もだんだん濃くなり、キリッとした渋みを感じられるようになります。

日本茶の緑茶にも似た感じになるでしょう。

 

3煎目からは10秒ずつ蒸らし時間を増やしてお茶の味を楽しみましょう。

2煎目の時感じられた渋みは弱まり、みずみずしい甘みが出てきます。ただ1煎目のような濃厚な甘みではないので、飲んだ後味はさっぱりしているかと思います。

香りはかなり弱まってきますが、烏龍茶の味わいはまだしっかりと感じられます。

お茶の渋みはほぼなくなり、やさしい上品な甘みのみが口の中に広がってきます。

烏龍茶は5煎目、6煎目とおいしく味わうことができ、上質な台湾茶ほど、味わい深く、お茶を楽しむことができます。

そのように何煎も楽しめるのは、「半発酵」という複雑な工程にあります。その工程の中でできる台湾茶特有の丸まった茶葉の形が、酸化酵素の働きによってできる、おいしい茶葉の香りや味を引き出しています。丸まった茶葉が少しずつほどけてお茶のエキスがだんだんと浸出されていきます。



健康効果のある烏龍茶

烏龍茶には、ポリフェノールが含まれていて、ポリフェノールの効用として、脂肪の吸収を抑えて、体内の脂肪の分解を早める働きがあるといわれています。

コレステロール値や中性脂肪の数値を低める作用があるそうです。

また、 特に、凍頂烏龍茶に多く含まれているといわれているメチル化カテキンには、花粉症の原因となっているヒスタミンを抑える効果があるといわれています。

このメチル化カテキンは日本茶や鉄観音茶などには含まれていないそうです。

台湾烏龍茶を味わいながら、花粉症を抑えられたり、体脂肪を減少させたりできるのは、うれしいですね。

台湾烏龍茶をぜひご賞味くださいね!

健康効果も高い烏龍茶!

台湾烏龍茶をおいしく味わいながら、健康も維持できるのがうれしいですよね。

台湾へ行ったら、ぜひ、おいしい台湾烏龍茶をお土産に買ってきたいですね。

台湾烏龍茶には、いろいろな種類があるので、複数の種類を購入して、違いを楽しみましょう。