映画「万引き家族」で2018年のカンヌ映画祭で最高賞パルムドールを受賞した是枝裕和監督の最新作「真実」の公開日がこの秋10月11日に決まりました

この作品は、全編フランスで撮影をされていて、主演は、往年の名女優のカトリーヌ・ドヌーヴです。

キャストには、フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴやイーサン・ホーク、ジュリエット・ビノシュなど、世界的に有名な俳優が並んでいます。

世界的にも大注目の是枝監督の次回作が、日本ではなくフランスが舞台であの大女優のカトリーヌ・ドヌーヴが主演というのもかなりの注目を集めそうです。

カトリーヌ・ドヌーヴについては若いころ映画ファンだった人は知らない人はいないとは思いますが、カトリーヌ・ドヌーヴって誰?という方のためにカトリーヌ・ドヌーヴの名画についてご紹介いたします。

カトリーヌ・ドヌーヴの略歴

是枝裕和監督の最新作「真実」主演のカトリーヌ・ドヌーヴは、若いころから大女優として名だたる映画で主演をしてきました。

カトリーヌ・ドヌーヴは、Wikipediaによると現在75歳(1943年10月22日生)になります。

10代から映画に出演し、有名な「シェルプールの雨傘」で世界的なスターとなります。ベルリン国際映画祭やヴェネツィア国際映画祭等で数々の女優賞を受賞しています。

今回の作品では、是枝監督がもともとカロリーヌ・ドヌーヴの大ファンだったことから、ダメ元でオファーしてみたら、受けていただいたということをテレビのインタビューで語っておりました。

そんなカトリーヌ・ドヌーブの代表的な作品を年代別にご紹介いたします。

カトリーヌ・ドヌーブの代表作はこちら

カトリーヌ・ドヌーブの美しさは年を増しても変わりません。若いころの美貌も演技も素晴らしかったですが、また、年齢を増して現在に至るまで、衰えることのない美貌とともに、成熟した落ち着いた演技に評判が高いです。

パリジェンヌ

1961年作

パリジェンヌの恋を4つの物語で語るオムニバス形式の作品です。
当時の60年代のファッションも楽しめます。

出演者 : カトリーヌ・ドヌーヴ、ダニー・サヴァル、ダニー・ロバン、フランソワーズ・アルヌール

シェルブールの雨傘

1964年作。戦争で引き裂かれてしまった男女の切ない愛の物語。

カトリーヌ・ドヌーヴが主演をしたセリフがなく全編音楽のみのミュージカル映画です。第17回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞しています。

主題曲は世界的に大ヒットして、舞台などで世界各地で上演されてる名作です。

 カンヌ映画祭グランプリ/国際カトリック映画事務局賞/フランス映画高等技術委員会賞

出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/ニーノ・カステルヌオーヴォ/マルク・ミシェルほか

ロシュフォールの恋人たち 

1966年作

シェルブールの雨傘」に続いて同様に製作された、カトリーヌ・ドヌーヴ主演のミュージカル映画。フランスの美しい港町、ロシュフォールが舞台となっています。

出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/フランソワーズ・ドルレアック/ジーン・ケリーほか

昼顔

1967年作

昼顔という言葉には、昼間に稼ぐ娼婦という意味があるそうです。ジョゼフ・ケッセルの小説の映画化。上流階級の売春宿が舞台

 1967年ヴェネチア国際映画祭サンマルコ金獅子賞/1967年ヴェネチア国際映画祭イタリア批評家賞/1967年ヴェネチア国際映画祭国際批評家賞

出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/ジャン・ソレル/ジュヌヴィエーヴ・バージュほか

哀しみのトリスターナ

1970年作

ベニート・ペレス・ガルドスの小説を映画化。

貴族の養女が養父と夫婦のようになり養父に従属していたのが、若い画家と恋に落ちるというストーリー。

出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/フランコ・ネロ/フェルナンド・レイほか

最後の標的

1982年作

世界的に有名なアラン・ドロンとカトリーヌ・ドヌーヴというフランスの2大スターが共演したハードボイルドアクション映画。

アラン・ドロン/カトリーヌ・ドヌーヴ/エチエンヌ・シコほか

ひきしお

恋愛関係にあったというマストロヤンニとの競演ということで話題になりました。現代文明から逃避した男女の孤島での生活を描いています。

出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/マルチェロ・マストロヤンニ/ミシェル・ピッコリほか。

しあわせの雨傘

2010年作

ジョギングが趣味の主婦が病で倒れた夫に代わり雨傘工場を仕切ることになるが、思わぬ才覚を発揮していくというストーリー。

出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/ジェラール・ドパルデュー/ファブリス・ルキーニほか。

ルージュの手紙

2017年

フランスの2大女優、カトリーヌ・ドヌーヴとカトリーヌ・フロが初共演した作品。

カトリーヌ・ドヌーヴが、彼女の人生そのもののように人生を楽しむ母役を演じています。
出演:カトリーヌ・フロ/カトリーヌ・ドヌーヴ/オリヴィエ・グルメほか。

是枝監督「真実」ベネチア国際映画祭で日本人初のオープニングを飾る!

8月28日開催の第76回ベネチア国際映画祭で、是枝監督、カトリーヌドヌーヴ主演作品「真実」が、オープニングを飾ります!

これは、日本人として初めてという快挙ということです!

ますます、日本での公開が楽しみになりましたね!

是枝裕和監督作品

是枝作品は企画、脚本、監督、編集の全てを是枝裕和監督が自ら行います。

なので、撮影中もそのつどつどの場面でヒントを得ると脚本を書き換えることもあるそうです。子役を使う時は、セリフはあえて作らず、現場でセリフの内容を伝えて子供自身の言葉を発してもらい、作品作りを進めていくそうです。

下記に過去の是枝監督作品をピックアップしてみました。

(参照 Wikipedia)

ほとんどの作品が、国内外で受賞しているところからも、是枝監督作品のすばらしさがわかります。

幻の光

1995年作

ヴェネツィア国際映画祭 監督賞

バンクーバー映画祭 グランプリ

シカゴ映画祭 グランプリ

第10回高崎映画祭 若手監督グランプリ

第69回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・テン第4位

新藤兼人賞金賞

ワンダフルライフ

1999年作

ナント三大陸映画祭 グランプリ

トリノ映画祭 最優秀脚本賞

ブエノスアイレス映画祭 グランプリ、最優秀脚本賞

サン・セバスティアン国際映画祭 国際批評家連盟賞

第14回高崎映画祭 最優秀作品賞

DISTANCE

2001年作

第16回高崎映画祭 最優秀作品賞

誰も知らない

2004年作

第77回アカデミー賞外国語映画賞部門・日本代表作品

フランダース国際映画祭 グランプリ

シカゴ国際映画祭 金のプラーク賞

第29回報知映画賞作品賞

第26回ヨコハマ映画祭 日本映画ベストテン第3位

第78回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・ワン、

読者選出日本映画監督賞、読者選出日本映画ベスト・テン第1位

第47回ブルーリボン賞 作品賞・監督賞

第19回高崎映画祭 最優秀監督賞

花よりもなほ

2006年作

第21回高崎映画祭 最優秀作品賞

歩いても 歩いても

2008年作

第56回サン・セバスティアン国際映画祭 脚本家協会賞

第4回ユーラシア国際映画祭 最優秀監督賞

第23回マール・デル・プラタ国際映画祭 最優秀作品賞

第30回ヨコハマ映画祭 日本映画ベストテン第3位

第23回高崎映画祭 最優秀監督賞

第82回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・テン第5位、読者選出日本映画ベスト・テン第3位

第51回ブルーリボン賞 監督賞

第59回毎日映画コンクール 日本映画優秀賞

第18回東京スポーツ映画大賞 作品賞

第3回アジア・フィルム・アワード 監督賞

大丈夫であるように -Cocco 終らない旅

2008年作

空気人形

2009年作

第24回高崎映画祭 最優秀作品賞

奇跡

2011年作

第59回サン・セバスティアン国際映画祭 最優秀脚本賞・カトリックメディア協議会(SIGNIS)賞

第3回TAMA映画賞 最優秀作品賞

第26回イスファハーン国際青少年映画祭(イラン) 最優秀作品賞

そして父になる

2013年作

第66回カンヌ国際映画祭 審査員賞・エキュメニカル賞特別表彰

第61回サン・セバスティアン国際映画祭 観客賞(PEARLS部門)

第32回バンクーバー国際映画祭 観客賞(Rogers People’s Choice Award)

第7回アブダビ国際映画祭 Child Protection Award 脚本賞(Child Protection Award for Best Script)

第37回サンパウロ国際映画祭 観客賞

第26回日刊スポーツ映画大賞 監督賞

第56回アジア太平洋映画祭(中国語版) 最優秀作品賞・最優秀監督賞

第37回日本アカデミー賞 優秀作品賞・優秀監督賞ほか

芸術選奨文部科学大臣賞映画部門

クロトゥルーディス賞 監督賞

第23回東京スポーツ映画大賞 監督賞

海街diary

2015年作

第63回サン・セバスティアン国際映画祭 観客賞(PEARLS部門)

第7回TAMA映画賞 最優秀作品賞

第39回山路ふみ子映画賞 山路ふみ子映画賞

第37回ヨコハマ映画祭 作品賞・監督賞

第89回キネマ旬報 読者選出日本映画監督賞、読者選出日本映画ベスト・テン第1位

第57回毎日芸術賞特別賞

第25回東京スポーツ映画大賞監督賞

第39回日本アカデミー賞 最優秀監督賞、最優秀作品賞、優秀脚本賞、編集賞

海よりもまだ深く

2016年作

第26回フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭 シルバー・ミラー賞(最高賞)

三度目の殺人

2017年作

第41回日本アカデミー賞 作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞

万引き家族

2018年作

第71回カンヌ国際映画祭 パルム・ドール

第36回 ミュンヘン国際映画祭シネマスターズ・コンペティション部門 アリ・オスラム賞(外国語映画賞)

第55回 アンタルヤ国際映画祭 監督賞

第37回 バンクーバー国際映画祭外国長編映画観客賞

第3回 スレマニ映画祭 長編作品審査員賞

第10回 TAMA映画賞最優秀作品賞

GQ Men of the Year 2018 フィルム・ディレクター・オブ・ザ・イヤー賞

まとめ

世界中が注目している是枝裕和監督の次回作が、カトリーヌ・ドヌーヴとタッグを組んだ作品ということで、ますます注目されています。

是枝監督がどのような世界を繰り広げてくれるのか楽しみです。