地震のみならず、台風や豪雨、竜巻など、日本を襲う災害は年々巨大化してきています。ライフラインである電気が止まってしまったらどうなるのでしょうか?
ブラックアウト(大停電)に備えて、電力会社も対策を練っているようですが、停電が3日~1週間、またはそれ以上続く場合も起こりうるかもしれません。
例年、猛暑日が増えている夏の停電も長引くと命に危険が出てきます。
いざ、そうなった時、どのように対処していくのか、しっかりシミュレーションをして準備をしておきましょう。
このページにはこんなことが書いてあります
停電が起こるとどうなるの?
停電が起こると家の中はどうなるのでしょうか。
・夜に灯りがつかなくなります。
・IHコンロを使用しているお宅なら、台所で煮炊きはできなくなります。
・エアコンが使えなくなります。
・冷蔵庫の中の食品が悪くなり、冷凍庫の中のものは解凍されます。
・ボイラーも電気制御されていますから、お湯が出ません。お風呂も沸かせません。
・洗濯機が使えません。
・デスクトップパソコンは使用できません。
・テレビが見られません。
ざっとこんなところでしょうか。
こういう状態が、数日続くと、かなり困りますよね。
停電した時にあれば便利な物って何?
防災用ラジオ(手動発電機能・ライト・サイレン機能付)
手回し式ダイナモを内蔵した多機能ラジオです。
ハンドルを回すだけでも充電できます。ラジオ機能の他、電波時計・非常ブザー・ライト・携帯電話充電機能など、非常時に欠かせない機能を多数備えています。
ラジオに使う乾電池は、使用しなくても入れているだけで消耗していきますから、定期的に点検しておきましょう。
LED保安灯
夜間の停電に備え、保安灯をコンセントに差し込んでおきましょう。災害時に限らず、普段の暮らしでも役立ちます。
コンセントに差し込んだ状態でナイトライト(足元灯)となり、コンセントから取り外すと携帯電灯として使用できます。
また、コンセントに差し込んだ状態で停電が発生すると自動的に点灯(約30分間)し足元を照らすとともに、携帯電灯の位置をお知らせします。
スマホ(携帯電話)の充電器 モバイルバッテリー 電池パック
モバイルバッテリーは常に充電を確認していつでも使えるようにしておきましょう。
また、替えの電池パックがあれば充電切れの時にすぐ使えるので便利です。
LEDスライドランタン(乾電池式)
ランタンがあるとテーブルの上などに置いて、広く部屋を照らすことができます。
コンパクトで場所を取りませんし、使う時は、引き出すだけで点灯します。
驚異の明るさを誇るCOB型LEDを採用しています。
乾電池は、使用しなくても入れておくだけで消耗していきます。定期的に点検しておきましょう。
スリッパ
寝室にスリッパを置いておくと、暗い中、何かを踏んでしまってけがをしたりすることを防ぐことができます。
カセットコンロ
お湯を沸かしたり、簡単な調理ができます。
ただし、使用時には換気に注意しましょう。
充電式の掃除機
落下して壊れてしまったものなどを、掃除するときに、充電式の掃除機があると便利です。
現金
コンビニなどで買い物をするときにレジが使えない場合、支払いが現金のみとなる場合がありますから、何日か買い物ができるように現金を常備しておきましょう。
電池
災害時は電池を多く使うようになるので、多めにストックしておきましょう。
フリーズドライや缶詰など火を使わなくても食べられる食品
開封までは常温保存できる豆乳などのミルク状の食品もあると助かります。
保冷水筒
冷蔵庫の氷を保冷水筒に入れて保存しましょう。
卓上扇風機
エアコンが使えなくなった時、充電式の卓上扇風機があると少しは暑さをしのげます。
リチウムイオン電池を内蔵し、フル充電の場合、最小モードで約25時間の連続使用ができます。最大モードでも約5時間の連続使用が可能です
カセットガスストーブ
燃料はカセットガスなので、いつでもどこでも持ち運びができて便利です。
ジャンプスターター
車のバッテリー上がりに使うものですが、万が一の災害の時もあると重宝します。
USB充電機能があり、スマートフォン.タブレット.デジタルカメラ.ノートパソコンなど幅広い機器への充電ができます。
また、LEDライト機能があり、夜間の作業や災害時に役立ちます。
USBカーチャージャー
自動車のアクセサリソケットからスマートフォンやタブレットを充電できる車載充電器です。
USBポートを2ポート搭載し、スマートフォンの2台同時充電ができます。
LEDライトを搭載しています。
雷ガードタップ
雷ガードタップで接続機器を雷から守りましょう。
雷ガードを内蔵しています。トラッキング予防絶縁キャップ付きです。
マンションの場合は飲用やトイレ用に水を貯めておくこと!
マンションにお住いの方は、水がポンプで配水されている場合、電気が止まると水も止まることがあります。どのような仕組みになっっているのか、事前に確認しておきましょう。
電気が止まると同時に水も止まる場合は、トイレを流す水にも困りますから、ペットボトルなどに事前に水をためておくと使えます。
また、飲用として、水のペットボトルを購入して備蓄をしておくように心がけましょう。
日用品の必需品を一つにまとめておくこと!
古い旅行用トランクに日用品の必需品をまとめて、取り出しやすいところに置いておきましょう。
そのまま避難場所へもっていく場合も便利ですし、また、いざ停電などの災害が長引いたときも、あちこち探さなくてもすみます。
冷凍庫の隙間には保冷剤を入れておくこと!
冷凍庫にすき間があると、停電になってしまうと、食品がすぐに解凍されてしまいます。
できるだけすき間には保冷剤をびっしりと入れておくと、食品が解凍されるまで時間を稼ぐことができます。
避難場所へ行くときに気を付けること!
必ずブレーカーを落としましょう!
大停電が解消されて通電されたときに、何らかの障害があると、火災が発生することがあります。家を空けるときは、ブレーカーを落としておきましょう。
いつでもすぐに電気のブレーカーを落とせるように、ブレーカー周辺に物を置かないようにしておきましょう。
また、再び電気がついたときの事故を避けるために、ドライヤーやアイロンといった電熱機器はコンセントからプラグを抜いておきましょう。
災害を最小限にするためにチェックしておくこと
台風や低気圧が発生しそうなときは、家の周りをチェックしておきましょう。
強風によって、樹木など折れた物が飛ばされたり、アンテナが外れて飛ばされたりして、電柱や電線に引っかかってしまい停電になることもあります。
アンテナの線が緩くなっていないか、折れかかっている樹木がないかなどをしっかりとチェックして事前に対処をしておきましょう。
また、携帯電話をフル充電しておきましょう。
気温が低くなると予想されるときは、暖房が切れた場合を想定して、防寒着などをすぐに取り出せる場所に置いておきましょう。
落雷に備えよう
落雷によりコンセントから火災が発生することがあります。
落雷が予想されるときは、コンセントから電気製品のプラグを外しておきましょう。
または、落雷対策用のプラグを付けておきましょう。
停電時の注意事項他
・ローソクを照明の代わりに使う場合は火災に十分に注意しましょう。
・小型発電機がある場合は、短時間としても、室内での使用は厳禁です。
・キャンプ用の木炭などがあったとしても、暖房や調理のため、室内で使用するのはやめましょう。一酸化炭素中毒の心配がありますから、必ず屋外で使用しましょう。
・エコキュートや電気温水器は、貯湯式になっているので、非常用取水栓から、水(お湯)を取り出せるタイプのものがあります。非常災害時や、断水時の生活用水として利用ができます。操作方法については、あらかじめ、取扱説明書などを確認しておきましょう。
・太陽光発電パネルを設置されている場合は、停電時でも太陽光発電パネルの「自立運転機能」で電気を使うことができます。長時間停電になった時も、発電している日中は使用できます。使用方法については、あらかじめ、取扱説明書などを確認しておきましょう。
停電になったらどうなるか事前にシミュレーションしておこう
夜電気をつけずにどのように動けるのか、家族で行動してみましょう。
寝室から出るとき、トイレへ行くとき、階段を降りるとき、台所で動くとき、真っ暗の中で、どう動いたらいいのか、何が必要なのか、イメージができるかと思います。
その中で、どのような準備をしておいたらいいのか、考えておきましょう。
まとめ
地震のみならず、ブラックアウト(大停電)はいつどこで起こるかわかりません。
オール電化の家が増えている中、いざ、数日電気が使えなくなったら、どうなるのかをイメージして、対策をしておきましょう。