日本の祝日は最近ではハッピーマンデー制度で、50代の私たちが子供のころの祝日の日付とは異なり、月曜日に動かされた日付になっているものが多くなっています。例えば、成人の日が1月15日ではなくなったり、体育の日(スポーツの日)が10月10日ではなくなったりしています。2020年の今年はオリンピックに合わせて、スポーツの日が7月24日に動いています。

でもこのハッピーマンデー制度に組み込まれない祝日もあります。その中の一つとして絶対動かないのが、2月11日の祝日、建国記念の日でしょう。

2月のお休みとしてありがたい祝日ですが、この2月11日の建国記念の日について、説明できる人って実は少ないのかもしれません。

建国記念の日について、調べてみました。

なぜ建国記念日ではなく建国記念の日なの?

2月11日は建国記念日って思っている人もいるかもしれませんが、建国記念の日と、建国記念と日の間に「の」が入っているのにお気づきでしょうか?

世界諸国では、建国記念日として祝日にしている国が多いようですが、日本は、建国記念の日としています。

日本の場合は、建国されたという日付が歴史を紐解いても定かにはならないため、日本神話に基づいて、建国を祝う日としたので、「建国記念の日」と「の」が入るようになったということです。

尚、天皇誕生日や憲法記念日など、日付がはっきりとわかっているものに関しては、「の」は入りません。建国記念日に関しては日付がはっきりわからないので、建国記念の日となります。

ヨーロッパの国々など建国された日付がはっきりとわかる場合は、「の」は入らず、建国記念日とされています。

なぜ2月11日が建国記念の日なの?

古事記や日本書紀の書物によると、初代天皇である神武天皇の即位日が、紀元前660年1月1日 (旧暦)となっています。旧暦の1月1日は、現代の暦の2月11日にあたるからです。

祝日の建国記念の日とされたのはいつから?

2月11日は、1966年(昭和41年)に建国記念の日として、国民の祝日になりました。日本の建国を祝う日の制定が昭和41年って遅すぎるんじゃない!?って不思議に思うかもしれませんね。

実は、2月11日の建国記念の日の祝日は、以前は、紀元節と呼ばれてお祝いされていました。

しかし、第二次世界大戦で日本が敗戦国となったときに、当時の占領軍(GHQ)によって、神道などの宗教的な思想が政治に伴うと思われることを廃止されたので、この紀元節としてのお祝い事はなくなってしまいました。

その後、日本が復興していく中で、やはり、建国を祝う日は必要ではないかという声が高まり、1966年(昭和41年)に、「建国をしのび、国を愛する心を養う」という趣旨の「建国記念の日」を国民の祝日とすることが法律で決まりました。

2月11日の建国記念の日は政令で定められた祝日

日本の祝日を決めるときは、国民の祝日に関する法律というのがあります。(祝日法)

内閣府のホームページに「国民の祝日」についてというページがあります。

詳細はこちら

2月11日の建国記念の日だけは、政令で定められた祝日となっています。それだけ、大切な祝日ということです。

政令で祝日として定められてからは、神社では、紀元節とされていた当時行われていた紀元節祭を行うようになったということです。

まとめ

古くから定められている日本の祝日には、それなりの意味があります。

休日として過ごすときも、なぜこの日が祝日となっているかを考え、家族の話題にしていきたいですね。