新年を迎えて初詣に神社へ足を運ぶ人は多いでしょう。
では、初詣に行く神社は、どこがいいのでしょうか。地域で有名な大きな神社ばかりに出かけている人も多いのではないでしょうか。
では、本来、初詣とは、どのような意味があったのでしょうか。
初詣について、また、本来訪れるべく氏神さまについて、調べてみました。
このページにはこんなことが書いてあります
初詣の由来とは
治承5年に源頼朝が元旦に鶴岡若宮に参詣したことから、初詣が広まったともいわれていますが、本来は、家長が家内安全と祈願して、大晦日の夜から元日の朝にかけて氏神神社に籠る習慣があり、これを「年籠り」(としこもり、としごもり)と言ってました。
その後、年籠りは、大晦日の夜の「除夜詣」と元日の朝の「元日詣」との2つに分かれて行われるようになり、明治中期には、元日詣を行うだけの現在の初詣になったといわれています。
江戸時代末期までは、元旦に氏神神社に参拝したり、恵方にあたる社寺に参拝したりしたとのことです。
現在でも、地方によっては、二年参りといって、除夜に一度氏神に参拝して家に戻ってから、また元旦になって参拝するということです。
(参照:ウイキペディア)
氏神神社とは
氏神とは、昔は、氏という字の意味のとおり、苗字を同じくする氏族が祀っていた神様のことをいいます。今でも、地域ごとに、代々続く氏神神社があります。
氏神さまは、代々その周辺一帯の土地を守る鎮守の神でもあり、地域に生まれてくる子供を守る産土神(うぶすのかみ)でもありました。
なので、子供のお宮参りや七五三は、地域の氏神さまに氏子として感謝の意を表すということで、氏神神社にお参りするのが本来の形となります。
地域の氏神神社はどこ?
居住地の氏神神社がわからないときは、こちらで調べることができます。
初詣の参拝手順とは
居住地の氏神神社に参拝するのが基本ですが、現在では、地域の有名な神社に参拝したり、旅先で参拝したりと、さまざまな神社に初詣に行く人が多いです。
どの神社でも構いませんが、神社での初詣の参拝の手順は覚えておきましょう。
1、鳥居をくぐるときは一礼をします
神社の門ともいえる鳥居をくぐって神社に入ります。
その鳥居をくぐるときは、衣服を整え、一回浅いお辞儀(一揖)をして神様へご挨拶をしてから境内に入りましょう。
揖とは、浅いお辞儀をすることをいいます。
2.参道は左端を歩きます
神前に向かう道を参道といいます。
参道の中央は正中といい、神様が歩くところです。参道を歩くときは、神様の通り道を避けて歩くことが礼儀と言われていますので、参道の左端を歩くようにしましょう。
3.手水舎で両手と口を清めます
参道を少し歩くと、神社の前に手水舎があります。
ここで、両手と口を清めます。この手水を使うことで、心(魂)を洗い清めるという意味があり、魂をきれいにして神様の前に向かうという儀式となります。
両手と口の清め方
両手と口の清め方は、右手で柄杓を持って水を汲みます。次に、水を左手にかけて左手を清めます。柄杓を左手に持ち替えます。水を右手にかけて右手を清めます。
左右の手を清めたら、柄杓を右手に持ち替えて、左の手のひらに水を受けます。
左のてのひらの水を口にふくんで口の中をすすぎます。(柄杓に直接口をつけてはいけません)。
口をすすぎ終えてから、もう一度水を左手にかけます。
最後に水を入れた柄杓を縦に立て、柄杓に水を流して柄杓を清めてから、柄杓があった場所に伏せておきます。
4.参拝は二拝二拍手一拝の作法にて拝礼します
参道を通り、拝殿の前まで進んだら、賽銭箱の前で軽くお辞儀をして、神様への奉納の気持ちで、賽銭箱にお賽銭を入れます。
そのあとに、二回深いお辞儀をして、両手を胸の高さで合わせて、右手を少し手前に引いて、二回拍手をします。
それから、両手を合わせて、お祈りをします。
お祈りが終わったら、最後に、深いお辞儀を1回します。
初詣のおみくじは木に結んだ方がいい?
神社の中にある木は御神木なので、おみくじ結びどころとある御神木に結び付けて、さらなるご加護をお願いできます。特に凶などが出たときなどは、御神木に結んできて、よい方向へ進むようにお祈りしてくるといいでしょう。
初詣はいつまで行けばいい?
初詣とは、新年を迎えて、旧年の感謝と新年のご挨拶に神様へ行く行事なので、いつまでという決まりは本来ありませんが、一般的には、三が日(1月3日まで)に初詣を済ます人が多いです。
1月15日が小正月なので、そのあたりまで、初詣を済ますようにはしましょう。
初詣の注意点
ペットを連れて行かない
最近では、ペットを飼っている人も多いですが、ペットを連れての参拝はやめましょう。
神社では、基本的には4本足の動物は不浄の存在といわれていますので、神様への礼儀としては好ましくありません。
喪中の場合、神社への初詣は行かない
神社では、「死」をけがれと考えるので、喪中の場合の初詣は控えましょう。
お寺であれば、「死」はけがれとなりませんので、初詣は行けます。
初詣の服装は
初詣の服装にドレスコードというものはありませんが、神様へのご挨拶のために参拝するので、カジュアル過ぎない服装が好ましいでしょう。
まとめ
地域の氏神神社を訪れていなかった方は、居住地の氏神さまを調べてみましょう。
居住地の氏神さまを大切にしつつ、また、行きたい神社で初詣に行くといいですね。
神社の参拝のマナーをしっかり守り、新年のご挨拶をしてきましょう。