旅行に出かけて、気になるのが、食事ですよね。旅先の食事が自分の味覚に合った時ほど、より楽しい旅となることでしょう。

ロシアの食事は、ロシア周辺国の料理も入り込み、豊富なメニューを楽しめます。

ロシアの食文化についてお伝えします。

ロシアの食文化

ロシアは広くヨーロッパやアジアに面しているので、食文化は豊富です。

モスクワはロシア料理に限らず、ジョージア地方の料理のレストランや、トルコ料理のレストランなど、さまざまな料理を提供するレストランが数多くあります。

どれも、味付けは日本人の味覚に合った料理が多いので、食事はかなり楽しめるかなと思われます。

前菜、スープ、メイン、デザートと、作りたての料理を冷めないまま順番に出す「コース料理」というサービスの方法は、ロシアが発祥だそうです。ロシア式サービスと世界で呼ばれているそうです。

ライ麦パン

主食はパンでライ麦パンが多いです。ライ麦パンの中でも、珍しいのが黒パンと呼ばれる、酸味がある独特の味わいがあるパンでしょうか。日本人に馴染みの黒砂糖の香りがする感じで、ちょっとハマるおいしさです。

ロシアでは、サワークリームをお料理によく使いますが、サワークリームをつけて食べるとおいしいです。ロシアのサワークリームは日本のサワークリームよりもまろやかな味わいです。

ボルシチ

ロシア料理で有名なボルシチは、定番中の定番で、ファーストフード店にもあります。

ロシア人には欠かせないスープです。牛肉でだしを取り、ビーツがふんだんに入ります。ファーストフード店のボルシチは、牛肉ではなく、ハムだったりします。

インスタント用のスープの素なんかも売っています。ボルシチには、サワークリームをたっぷりと入れて、しっかりかき混ぜてから、スープをいただきます。

ペリメニ

水餃子に似た感じでしょうか。餃子よりは厚い小麦の皮で、野菜やお肉を包んでゆでたものです。サワークリームをかけて食べます。

ピロシキ

日本でもおなじみのピロシキですが、ロシアでは、油で揚げずに、オーブンで焼いたものがほとんどです。

シャシルィク

ロシアには、ソビエト連邦だったころの名残で、ジョージア、中央アジア、コーカサス、バルト海などの料理が入っています。

コーカサス地方の「シャシルィク」というくし焼き肉は、日本では最近「ケバフ」として人気です。ロシアでは、ラム肉が良く出てきます。

プロフ

中央アジアのウズベキスタンから伝わるピラフのような炊き込みご飯です。牛肉と玉ねぎが入り、クミンの香りが特徴的です。日本人の味覚に合っておいしいです。お米が食べたい時は、プロフですね!

ロシアには、中央アジア料理のチェーン店があり、モスクワの中心地にもあります。

ロシアンティー

ロシアの紅茶は、紅茶にフルーツジャムが入り、ハチミツを入れて飲みます。

ベリー類やリンゴのジャムが一般的です。フルーツのジャムがけっこう多めに入っていて、香りをしっかり楽しみながら、いただけます。

有名レストラン「カフェ・プーシキン」

旅行のカタログには必ず掲載されているモスクワのレストラン「カフェ・プーシキン」

ロシアで有名な詩人プーシキンの名前を付けたレストランです。室内装飾がすばらしく、19世紀のバロック様式を取り入れて、1階は当時の薬局、2階は図書館をイメージして作られています。また地下にあるトイレがまた当時を思わせる造りで、楽しめます。

実際のオープンは、1999年らしいので、当時を意識して、デザインしたレストランということですね。

赤の広場から、徒歩10分ほどの場所にあります。

カフェ・プーシキンでは、お料理も絶品ですし、スタッフが英語を話しますので、意思疎通もスムーズです。室内装飾を楽しみながら、優雅な雰囲気に浸れます。外が暗くなってくると、灯りはテーブルに置かれたキャンドルだけとなり、しっとりとした雰囲気の中で、お料理をいただけます。

1階が軽食中心、2階がフルコースなどのお食事中心となっています。2階では、やっと外が暗くなってくる夜8時以降くらいに、美しいロシア女性が奏でるフルートとハープの生演奏がありました。

お料理は、メイン料理がけっこうボリュームがあります。一人一人しっかりコースで頼んでしまうと、食べきれないかもしれません。複数で取り分けられるように皿数を減らして頼んだほうがいいかもしれません。取り分けもしっかりサーブしてくれます。

ちなみに、お値段は日本の有名レストランクラスくらいに考えておけばいいでしょう。ワインも、けっこうなお値段でした。

尚、カフェ・プーシキンの前は、街路樹になっていて、夜はきれいにライティングされていて、散策するのにぴったりです。少し歩くと、池があり、池の上にカフェがあります。ここも、ライティングされています。

まとめ

ロシアの食文化は日本人の味覚にはなじみやすいかなと思われます。観光とともに、おいしいお店がけっこうありますから、食事もしっかり楽しみましょう。

モスクワは、夜も街路樹が美しくライティング装飾がされていて、気温が高くなる5月あたりからは、さまざまなところで、フルートやギター、または、ドラムなども!路上演奏している人がかなりいます。冬が長い分、過ごしやすくなると、夜遅くまで楽しんでいる人たちが多く見受けられます。

ディナーのあとのモスクワの街の散策も、また昼とは違った雰囲気があってステキです。